口腔筋機能療法(MFT)

歯並び・咬み合わせは
どのようにして決まるの?

ヒトの体は常に変化しています。
特に成長期の子供は、その大きさも形も著しく変化します。
ではその変化の方向はどちらを向いているのでしょうか?

体の中のそれぞれの筋肉がバランスよく機能しているとき
体は調和のとれた安定した方向へ成長あるいは変化していきます。
逆にバランスが崩れているとゆがんだり傾いたりします。
それは、

普段の何気ない姿勢が原因のこともあります。
特に気にも留めていなかった習癖が原因のこともあります。
離乳の時期に獲得した 飲み込み方が 間違っていたのかも知れません。
食べ物、食べ方や咬み方に問題があるのかも知れません。それぞれの筋肉の不調和から きていることもありますし、筋肉の力が不十分で 骨格が広がれないせいかも知れません

原因がわかれば その軌道修正も可能です。そうして考案されたのが MFT(Myofunctional Therapy 口腔筋機能療法)です。

口腔筋機能療法(MFT)とは?

 

歯に関連する筋肉(舌・唇・頬など)のバランスを整えるためのトレーニング方法です。
簡単に言えば、お口まわりの筋トレのことです。
トレーニングにより正しい咀嚼(よく噛み砕くこと)・嚥下(飲み込むこと)をマスターし、歯にかかる余計な力をなくしていきます。

成長期の歯並びやかみ合わせにとって大切な
以下のような筋肉の成長を助けるお手伝いをします。

1.年齢に見合った顎や歯の発育かどうかを診ます。
2.歯並びや咬み合わせに大切な筋肉の調整を行います。
3.食べ方や飲み込み方の指導をします。
4.指しゃぶり・つめ噛みなどの癖をとるお手伝い。
5.矯正中や矯正後の筋機能の訓練。
6.早くから筋肉の訓練を行い、歯並び噛み合わせが悪くなるのを予防する。

 

口腔筋機能療法(MFT)の内容は?

 

普段の姿勢、食生活、習癖、鼻・耳・喉等の病気を見直し、
必要な部分には筋肉強化のトレーニング、緊張しすぎている筋肉にはその緊張をとりバランスの取れた食べ方、正しい飲み込み方のトレーニングを行います。

矯正装置によって あごを広げることもあります。
ですが せっかく広がったあごも
筋肉の力が弱かったり、バランスがとれていなかったりすると
またもとの状態に戻ってしまいます。

反対に 早いうちにバランスの修正ができれば、
咬合の異常を未然に防ぐことも期待できます。
定期的に経過を見ることで矯正治療を予防できる可能性がでできます。