ウィズコロナにおける歯科受診の目安

ウィズコロナにおける
歯科受診の目安

 

ウイルス感染の重症化を防ぐためには
口腔ケアが重要です

「口腔ケア」(口腔衛生管理)には自分で行うセルフケア(丁寧な歯磨きと舌磨き)と歯科医院で行うプロケア(歯科医院での専門的クリーニング)に分けられます。しっかり磨けていないと、お口の中の細菌が増え免疫力が低下したり、ウイルス性肺炎が重症化する傾向があります。

・定期的な健診と予防

栄養摂取の妨げになるような
歯や歯ぐき、義歯の不具合などは
緊急事態宣言の中にあっても受診し治療すべきです

 むし歯や歯周病が治っていないことは、柔らかいものを食べがちになり糖質に偏った食事により糖尿病の悪化リスクが高まったり、肉類が食べずらいことからタンパク質低栄養が進み免疫力が低下すると言われています。つまり歯が抜けたままだったり義歯の不具合も含め、よく噛めないことは低栄養を招き免疫低下を引き起こします。

新型コロナウイルス感染リスクと
むし歯・歯周病の発症/増悪リスクの

バランスで受診の推奨を決定する

 むし歯は詰めたり被したら終わりではありません。その境目は同じ環境下では必ずむし歯を再発します。また歯周病の再発を予防するためにはメインテナンス(※)を行うことが必要です(予防歯科)。むし歯や歯周病などの治療完了後の予防的歯科受診は、新型コロナウイルス感染症の流行状態およびその感染リスクとむし歯・歯周病の発症/増悪リスクバランスで決定する目安が示されました。

(※)メインテナンスは、歯周病が治った状態を長期維持するための「健康管理」。一方SPTは、歯周病の病状が安定した状態を維持するための「治療」。分かりやすいように広義に解釈して「メインテナンス」という用語で説明しています。

高齢者や糖尿病患者などCOVID-19重症化リスクが高い場合は、歯科医が推奨を判断する。
■日本歯科医師会HP
・ウィズ新型コロナウイルス感染症における「予防的歯科診療」
 https://www.jda.or.jp/corona/Preventive-dental-practice.html